株式会社設立【基本編】

初めて株式会社を設立する方に向けて、基本的な手続きの流れと必要書類をわかりやすく解説します。

※外国人が株式会社を設立する場合はこちら



1. 株式会社の機関設計

株式会社の機関と聞くと「取締役」「監査役」を思い浮かべる方も多いと思いますが、
設置が義務付けられている機関と任意で設置する機関があります。

設置が義務のある機関

  • 株主総会
  • 取締役

設置が義務ではない機関

  • 代表取締役
  • 取締役会
  • 監査役
  • 監査役会
  • 会計監査人
  • 委員会
  • 会計参与
  • 執行役

⚠️ 注意
取締役会を設置する場合は、監査役または会計参与の設置が必要です。

ポイント:

  • 株主や取締役が身内だけの場合、株主総会と取締役のみでOK
  • 外部の出資者や取締役がいる場合は、取締役会や監査役を置くと会社運営がスムーズになります

【画像例】初めての非大会社の機関構成イメージ


2. 出資額の決め方

  • 資本金は1円から設立可能になりました
  • しかし、あまりに少額だと会社の信用に影響します
  • 実務では、3~6か月分の運転資金を考慮して資本金を決定
  • 1,000万円以上になると消費税の課税対象になるので注意

【画像例】資本金の考え方(円グラフ)


3. 決算月の考え方

決算月は自由ですが、事業の繁忙期や設立タイミングによって決め方を工夫しましょう。

  1. 繁忙期の翌月
    忙しい中でも業績向上のモチベーションを高める
  2. 閑散期の月
    落ち着いたタイミングで決算作業を進めたい場合
  3. 設立月から一番遠い月
    初年度に無意味な決算作業を避ける

4. 定款の作成

定款は会社運営の基本ルールをまとめた「会社の憲法」です。
株式会社設立時には公証役場での認証が必要です。

絶対的記載事項(必須)

  • 商号(会社名)
  • 目的(事業内容)
  • 本店所在地
  • 設立に際して出資される財産の価額
  • 発起人の氏名・住所
  • 発行可能株式総数

相対的記載事項(記載しないと効力が発生しない)

  • 公告の方法
  • 基準日
  • 株式譲渡制限
  • 単元株制
  • 株主総会招集通知期間
  • 任意設置の機関(監査役、取締役会など)

任意的記載事項

  • 事業年度
  • 株主総会の議長など

💡 ポイント
事業目的は将来の展開を想定して記載
例:「飲食店に対するコンサルティング」では制約が出るため、
「コンサルティング業務」と広く書くと柔軟性が増します


5. 資本金の払い込み

  • 発起人名義の口座に振込が必要
  • 「払い込み証明」が必要なので、単に預金を用意するだけでは不十分
  • 振込のタイミングや証明書の保存を忘れずに

6. 印鑑の作成

  • 会社印は 登記用実印、銀行印、角印 の3点セットが基本
  • 印鑑作成には 1~2週間かかる場合があるため早めに準備

【画像例】会社印セットの写真


7. 登記手続き

法務局に必要書類を提出し、会社を正式に設立します。

主な必要書類

  1. 公証役場認証済み定款
  2. 代表取締役の印鑑証明書
  3. 取締役の印鑑証明書(取締役会設置会社の場合は本人確認書類)
  4. 監査役の本人確認書類
  5. 印鑑届書
  6. 印鑑カード交付申請書
  7. 就任承諾書
  8. 資本金額計上に関する証明書
  9. 資本金払い込み証明書(通帳コピー等)
  10. 委任状(代理人登記の場合)

⚠️ 機関設計によって必要書類は変わるため、事前に法務局で確認

登記完了までは 2~3週間
完了後に取得できる 履歴事項全部証明書(謄本) は銀行口座開設や税務手続きで必要です。


8. まとめ

  • 初めての株式会社設立は 1~2か月を目安に
  • 定款認証や書類準備など、やることが多数
  • 設立日の希望がある場合は 専門家に相談してスケジュール管理

✅ 事前準備とスケジュール管理が成功のカギ!

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